第18回 Heart Attack Summary 2003,8,31 |
心臓発作 しおぴー |
病気でげんなりしていた。たぶん消化不良だ。それに通風も。神経質になりすぎて三日間も寝たきりだ。ヨガだってやった。でもとうとう雑誌に囲まれて、腰まで裸、すっかり怖気づいていて、静脈には針だ。ウィルス性肺炎にかかった時からあのシェーファーの万年筆は見覚えがある。あれはひとつの引っかき跡も残さずに処方箋を書くんだ。ひどい日焼けをした時には痛めた目で壁を眺めたっけ。 何冊か雑誌があったが、僕は壁にあったパンフレットを取った。コレステロールについて書いてある。僕は若い頃に大量に玉子を食べすぎで、内臓はきっとタンパク質にやられて消しゴムみたいになってるはずだ。パンフレットには心臓も載っている。こぶしほどの大きさのポンプ。ペニスのサイズは中指の長さにその指を手首側に折り曲げられる距離だなんて、いつ聞いたんだっけ。手首まで届かない。僕の心臓だってきっと豆粒ほどしかないに決まってる。 「プライベート」と書かれたドアから看護婦が出てきて、僕の方へ来た。僕のパンフレットを見下ろしながら僕の手をとり手のひらをくすぐる。そして耳元でささやく。「どんな暗い状況でも希望は見出せるもの…」 「だけど、僕の動脈、動脈に若いときの間違いがこびりついているんだ」 看護婦はパンフレットを指し示す。「動脈は自身の湿った小さな細胞で覆われているのよ。動脈も心臓も大事にしなくちゃ。ひとつしかないんだから」と僕の耳に舌を突っ込み、一方の手を僕のシャツの下に入れて、歌う。「男は女の子が必要なのよ…」 「僕は医者がいるんだ、動脈が…」 彼女はまたパンフレットを示して言う。「動脈はいろんな面で女の子より重要ね。これみて、スパイデルの時計バンドみたいにピンク色でしなやかよ。あっちのはコレステロールで自動車オイルみたいに真っ黒。お誕生ケーキみたいにべったり。コレステロールは体のいじめっ子だわ。血液にも悪さをするし」 「痛みがあるんだ。胸が痛むし、舌がむくんだ感じがするし、関節は苔むしてるみたいなんだよ」 彼女は答えず、僕を求める。絶頂の瞬間、僕はコレステロールのグラフが目に浮かんだ。コレステロールは血液の流れを阻止しているのだが、血液は英雄のように流れていく。 事の後、僕にはあざができていたが気分は最高だった。彼女は「約束は」とささやいた。「治ったよ」と僕はターザンのように胸を叩いた。 「荷物をまとめるわ」と彼女は「プライベート」のドアから出て行き、僕は旅に持っていくのに『リーダーズ・ダイジェスト』を数冊と風呂用に『今日の健康』を選んだ。彼女は遠心分離機と試験管の並んだ棚を運んできた。僕等は抱き合い、それから僕は彼女の荷物を持つためにかがんだ。 彼女はささやく。「無茶しちゃだめよ。心臓にはね。本当よ…」 外へ出る途中、僕等は薬剤師に投げキッスをした。僕の血液はスルリと流れた。 ************* うーん…。 でも、この話って、一体何なのでしょう。 |
心臓発作 ごえべえ |
具合が悪い。消化不良か痛風だと思う。もしかしたら神経衰弱かもと心配でベッドから三日離れられなかった。そして、とうとう雑誌に囲まれ、ここで待っている。 医者はきっと何の間違いもなく、処方箋を書いてくれるだろう。 いろんな雑誌があったが、壁のパンフレットを取った。コレステロールについてだ。 「プライベート」というドアから看護婦が現れ、「どんなときにも光明があるものよ」と言い、耳に舌をつっこんだ。
the oathですが、「結婚の誓い」のことだと私は思いました。それでズボンを下ろそうとしたけど、それは、結婚後ということだったんじゃないかな? balls ですが、睾丸かしら。やっぱ。複数で使っているしね。(辞書ではalways pluralと書いてありました) いかがかしら? 締め切りの日になっちゃいました。ごめんなさい。 おけいこさん、パスだそうです。 |
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