第20回 Popular Mechanics Summary 2003,10,31 |
日常の中の力の法則 Megumi |
ある夫婦の話。 すみません。微妙に修正しました。 |
通俗的な力学 ごえべえ |
その日は天気が変わり、雪が溶け始め、窓に汚れた水の筋をつけていた。 と、彼が赤ちゃんを連れて出ていったということなんでしょうか? |
一般的力学 しおぴー |
気候が変わり、雪が灰色に解けて窓の外を流れている。午後になり暗くなってきたが、それは家の中でも同じだった。 男は寝室で衣類をスーツケースに詰めていた。女がやってきて「出て行ってくれてありがたいわ!」とヒステリックに泣き叫ぶ。
女はベッドの上の赤ん坊の写真を目にし、それを取り上げると、涙を拭いて居間へ戻る。男は写真を返せと言うが、女は自分の持ち物を持って出て行ってと言う。
男が居間へ出ると、女は赤ん坊を抱いて小さなキッチンへ続くドアのところに立っていた。 男は赤ん坊が欲しいと言う。女も譲らない。キッチンで赤ん坊の取り合いになる。赤ん坊は真っ赤になって泣いている。どちらも赤ん坊を強く引っ張り合っている。
その問題は、こんな調子で、解決が着いたのだった。 本当に釈然としないラストですよね。 結局どちらが赤ちゃんを取ったのかは明確にされていないし。 でも、「一般的な力関係」から考えれば、暗に「男が勝った」といっているのかなぁ。 で、作者は、そういう一般的な力関係を批判的な目で見ているのかなぁ。 どうなんでしょうか。 She would have it, this baby.のところは、私は"I
will have it, this baby."という女のセリフを地の分にしたのだと思いました。 「大岡裁き」でしたっけ? お白州で二人の女性が一人の子供を「私の子供だ」と言って、子供の腕を引っ張り合う話は。 |
今回からMegumiさんが参加してくださり、また三人に! そして、Summary提出後、三人でのディスカッションが楽しかったです。結局、子どもは、父親が力づくで奪い取っていったということなんでしょうね。 淡々とした文体なのに、結末がよく理解できないという不思議な話でした。 でも、一人で読むのでなく、一緒に読んでくださる方がいて、質問しあえるのは、本当に、いいものだと思いました。 レイモンド・カーバー、好きな作家ですが、すっきりと理解できない作品が多いです。 それなのに、また読みたくなる、不思議な魅力のある作家です。 |
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