第五回 Reunion Summary 2002,7,31 |
再会 ごえべえ |
僕が父と最後に会ったのは、祖母のいるアディロンダックから母の借りたケープのコテージへ行く途中、ニューヨークのグランドセントラルステーションで乗り換えるときだった。 |
再会 しおぴー |
私はニューヨークのセントラル・ステーションで正午に父に会う約束をした。父と母は離婚していて、父に会うのは三年ぶりだ。私は父の姿をまるで覚えていなかったが、一目見てそれが父だとわかった。父は「大人の男」としての品格が備わり、一緒にいるのがとても誇らしく、だれかに二人でいる写真をとってもらいたいくらいだった。 父は私を行きつけのクラブに誘いたかったのだが、私にあまり時間がなかったので、駅の近くで食事をすることになった。 レストランを見つけて入ると、がらがらの店内で父は年老いたウエイターをフランス語で大声をあげ、手をたたいて呼びつけた。そのウエイターが来ると、老人であることをバカにしたような尊大な態度をとる。ウエイターは静かに他の店に行ってくれと言い、父は私を連れて店を出る。 ニ軒目のレストランでは、注文した飲み物もきて、父は先ほどのように乱暴な態度はとらなかった。だが、グラスが空になると、それをナイフでたたきながら大声でウエイターを呼び、また同じ飲み物を注文した。ウエイターは私の年齢を尋ね、父がお前の知ったことか、と返すと、ウエイターは私に酒を出すわけにはいかないと言う。父はまた私を連れて、店を出る。 三軒目のレストランでも父は大声を上げ、イングランドではどんなカクテルを出すものかな、ととんちんかんなことを言いながら、カクテルを二杯注文する。ウエイターは「ここはイングランドではありませんよ」と言うが、父はそれが気に食わず、またしても店を出る。 次に行ったのはイタリア料理の店で、父はイタリア語で注文をするが、ウエイターはイタリア語はわからないと言う。父はそんなことがあるか、とイタリア語で押し通し、とうとうウエイターは店のチーフに話しに行く。チーフから、この席は予約済みで、他も満席だと聞くと、父は悪態をついて店を出る。 もう列車の出る時刻になった。父は私に詫び、せめて列車で読む新聞を買ってくるよと駅の売店へ向かう。そこで父はまたしても尊大な態度をとったため、売り子に無視される。私が「遅れるからいかなくちゃ」と言うと、父は「待ってくれ、こいつをもっとからかってやらなきゃ」などと言う。私は「さよなら」と言って去った。そして、それきり父と会うことはない。 でも、お話自体はとっても楽しめた。 最後、"Goodbye, Daddy,"はちょっとにやりとしちゃった。 とーちゃん、かわいそうな気もするけどね。 でも、おかーさんが離婚したのも納得、って感じかも。私、冷たいかしらん? |
今月は夏休み時期ということもあり、しおぴーさんはイギリスに旅行! それで、もう私だけのSummaryになっちゃうかなって、心配してたんだけど、きちんと書いてくださって、感激! 8月の勉強会からはShioさんも加わってくださるとのこと、楽しみです! さて、今月はちと辛口な父親との思い出話でした。身内だからこそ、我慢できない嫌さって、あるよなぁって納得しました。父親、交換できないだけに、尊敬できる人であってほしいですね。 |
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