第十回 Pygmalion Summary 2002,12,31 |
ピグマリオン(ありそうにない話) しおぴー |
男の最初の妻は、物真似がとても上手だった。自分たちのパーティーや、また他の人のパーティーに出かけて家に戻った時など、彼女は声色を使い、表情豊かにパーティーの出席者を真似て、男は大笑いしたものだった。男はこの妻の物真似が好きだった。当時の愛人だったグウェンの真似をした時も笑い転げた。もう一つ、この妻で気に入っているのは、セックスに精力的なことだった。嫌いだったのは、背中を掻いてくれと求め、男がせっせと掻いてやっていると、そのまま幾夜も眠り続けてしまうことだった。 後に、グウェンと結婚し、パーティーの出席した後も、男は無意識のうちにこの新しい妻が物真似をしてくれることを望んでいた。グウェンは冷たく出席者についての感想を述べるだけだった。そんな会話の後、グウェンが求めてくる。夫であるピグマリオンは「今夜はもう遅いよ」と言うが、妻は「あら、いいじゃないの」と言うのだった。 グウェンが初めて物真似をしたのは、マルグリートの二番目の夫だった。これが最高に面白く、男は大笑いする。グウェンも男にとって、完璧になった。 ベッドの中でグウェンは、「ずいぶん遅くなっちゃったわ」と言う。男が「背中掻こうか?」と言い、背中を掻いてやると、女は男の手の届かない世界へ沈んでいったきり、幾夜も幾夜も眠り続けるのだった。 ***** Shioちゃん、つらそう…。 元気になって新年迎えられるといいね。 ところで、今回の話。 結局のところ、何が言いたいんだろう。 あんまり考えなくてもいいのかなぁ。面白いのは面白いんだけど。寓話っぽい? 背中掻いてもらいながら眠り続ける女って、なんか神話的な意味があるのか知らん。 |
ピグマリオン ごえべえ |
最初の妻が物真似上手だったことが彼はお気に入りだった。パーティの後にそのとき出会った人々を最初の妻は身振りを交え、顔をゆがめて真似した。彼の不倫相手のグエンの真似をしたときも彼は大笑いした。最初の妻がベッドの上ではつらつとしていたことも彼は大好きだった。しかし、その後に背中を揉んでくれといい、揉んだ後に彼の腕の上で寝てしまう彼女が嫌いだった。 |
ピグマリオン shio |
最初の妻は、物まねが得意だった。パーティから帰った時など、 |
今月はshioさんが体調をくずされてて、その上、年末年始。それでも、書き込みしてくださって、うれしかったです。ありがとうございます。 さて、この作品、かの有名なアップダイク。理解に苦しみました。文学的な作品なんだと思います。ピグマリオンは夫のことなんですよね。それと、「rub」という単語。それぞれ違う解釈で「掻く」「揉む」「さする」と訳しました。作者はどういう動作を思い浮かべていたんでしょう? 物まね上手な奥さんって、愉快でいいだろうけど、毎回それを夫に強要されるのは疲れるでしょうね。夫はグエンとのことが元で最初の妻と別れたのか、毎晩背中を「rub」し腕の下で(rubしたままか? それとも自分の腕の下なのか)眠る妻が嫌で別れたのか、どっちなんでしょう。 いろいろと想像してしまいました。 |
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