第七回 
Sunday in the Park
Summary 2002,9,30 


幸福な日曜日
ごえべえ


夫のモートンと三歳の息子、ラリーと一緒に公園で日曜の午後を過ごしていた。ラリーは砂場で遊び、夫はタイムマガジンを読んでいた。満ち足りた気分でラリーを見ていると、一緒に砂場にいた男の子がラリーに砂を投げつけた。ラリーの頭すれすれで砂は当たらなかった。その子の親らしき人がそばにいないので、「砂を投げちゃいけないわよ」と注意した。それなのに、その男の子はまたラリーに砂を投げつけ、今度はラリーの髪や顔に当たった。ラリーは顔を上げて泣くべきかどうか母の顔をうかがっている。
もう一度「砂は投げちゃいけない」とその子に言った。すると、少し離れた所に座っていた男が「好きなだけ砂を投げてもいいぞ。ここはみんなの公園なんだからな」と言った。
 私は夫の顔を見た。夫は男をたしなめようとしたが、その男が体格もよく腕力もありそうで、しかもケンカ腰だったので、「お前に誰がついてるんだい」と言われ、それ以上何も言えなくなった。
まだ遊ぶと泣き叫ぶラリーをひきづるようにして、公園を後にした。不服そうな顔をしている私に、夫は「これ以外に方法はないだろう。ケンカになったらケガをするかもしれない」と言う。それはそうかもしれないが、モヤモヤが心から離れない。ラリーに「もう泣かないで!」「恥ずかしいわよ」ときつく言ってしまった。
ラリーはさらに激しく泣く。モートンは子どもを静かにさせられないかと苛立つ。「私がどういうふうにしてきたと思うの?」と尋ねると「子どもをしつけられないなら、僕がしつける」と怒鳴る。「本当に? あなたに誰がついているの?」と答えた。


満ち足りた日曜の午後、ふとしたことで崩れてしまう夫婦、家族の幸福。ほんのささいなことだけど、そういうことってありますよねぇ。面白いけど、ちょっと怖いですね。

日曜の公園で
shio
ある日曜日の夕方、彼女は公園のベンチに座って幸せな気分に浸っていた。夫は隣で新聞を広げ、小さな息子ラリーは砂遊びに夢中だ。絵に描いたような幸せな家族の一日。思わず、微笑みさえこぼれそうになる。
 突然、小さな事件が起こる。ラリーが砂場にいた男の子に、砂をかけられたのだ。そんなことしちゃだめよ、と言っても聞かず、その子はまた砂をかける。しかも、その子の父親ときたら、叱るどころか、「好きなだけ投げろ。ここは、みんなの公園なんだからな」と言う始末だ。
 彼女は助けを求めるように夫を見る。夫はなるべく穏やかに男に話しかけるが、相手は「気に入らなきゃ、子供を連れてとっとと帰りな」と、取り合おうともしない。
 さすがに、温厚な夫も腹を立てて立ち上がりかけるが、相手の男が、やる気か?とばかりに近寄ってくると、しどろもどろになってしまう。男は脅すように言う。「なんだ?お前さんの後ろに誰がついてるんだい?」
 結局、夫は男に背を向け、「まだ帰りたくない」とぐずるラリーを引きずるようにして、二人は公園を後にする。
 喧嘩にならなくてほっとしたものの、何となくわだかまりを感じる彼女。これはただの不愉快な出来事とか、暴力に屈したとかいうことじゃなくて、もっと私達夫婦、家族に関わる根本的な問題なんじゃないかしら?
 夫が言い訳がましく言う。「喧嘩なんかして何になる?怪我でもしたらどうするんだ」
 「そうね」と答えながら、彼女は足を速める。早く家に戻って、家事に没頭していれば、この嫌な思いからもきっと解放されるわ。
 ラリーは泣き続けている。弱虫な息子に苛立ち、「もう泣かないの!恥ずかしいでしょ!」と言ってしまった。
 「頼むから、この子を静かにさせろよ」夫も苛立たっている。「君が子供のしつけもできないって言うなら、僕がやってやるよ」
 そう言って、ラリーの方に踏み出した夫の足がぴたりと止まった。彼女自身、びっくりするような、冷たい言葉が口をついて出たのだ。
 「あら?一体誰が、あなたの味方についてるっていうのかしら?」


確かに、ちょっと怖い話ですね。(^^;


昨日のうちに出せなかったので、昼休みにこっそり、続きやってました。
まだ気になるところもあるけど、時間切れなので提出しちゃいます。

日曜日、公園で
しおぴー
日曜日の夕方、幼い息子を連れた夫婦が公園でくつろいでいる。息子のラリーは、公園の片隅のいささか荒れ果てた幼児用の遊び場にある砂場で遊んでいる。砂場には息子と同じ年ほどの見知らぬ男の子がいる。その子が砂をラリーに投げつけた。ラリーの母親が気付き、「目に入ったりしたら危ないから、砂を投げたりするものじゃないわ」とたしなめるが、男の子はしばらくするとまた砂を投げ、今度はラリーの顔にかかる。「やめなさい」と母親が声をかけると、近くのベンチでマンガ本を読んでいた男が「公共の砂場なんだから、子供が砂を投げたいならすればいい」と言う。ラリーの父親もこのやり取りに気付き、「お尋ねしますが、あなた…」と反論しようとする。ところが、相手は「あんたと、あとは誰がだって?」と、ばかにしたような態度を取り、まるで聞く耳を持たない。この男は体格もよく、けんかになれば、負けは目に見えている。父親は「帰るぞ」と母親と息子を連れ、公園を去る。息子はまだ遊びたいと泣き続け、母親が泣くのをやめるよう言い聞かせても泣き止まない。父親はイライラと、母親ができないなら、自分が泣き止ませてやる、と言う。と、母親は、自らも驚いたことに、先ほど公園で諍いのあった男と同じ言葉を口にしていたのだ。「あなたと、あとは誰がですって?」と。

午前中は、あの後またネット接続きれちゃったのよ〜(涙)
遅くなってごめんなさいっ!
書きたいことはいっぱいあるんだけど、また切断されちゃうとたまらないので、とりあえず、アップしちゃいます!!

怖い話でした。満たされた気分の日曜日。息子が遊ぶ姿を見ながら夫に寄り添う妻。その幸福感がささいなことで打つ破られる。ひいては夫との関係、夫への愛情も変化してしまう結果に・・・
公園から家に帰った妻、どうなったのかな。日常の家事や育児に没頭する中で、公園での出来事を頭から追い出し、何事もなかったように暮らしていくのか。それとも、夫婦の破局はもう目の前にあるのか。
たった4ページの短編で、日常の出来事を切り取り、夫婦ってなんだろう、人とうまくやっていくってなんだろう。ルールを破る人がいたらどうなるのだろうと、いろいろ考えました。
もし、世界が崩壊してマッドマックスみたいな世界になっちゃったら、この家族は生き残れないだろうな。

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