読書・英語・映画・パソコン イプシロン DVD予約タイトル20%オフ! チケットストア 
HOME  英語  読書  映画  パソコン  パソコン教室  HP作成代行  ART   

内田 樹(うちだ たつる)
1950年東京生まれ。神戸女学院大学教授。東京大学文学部仏文科卒。都立大学大学院博士課程(仏文専攻)中退。


疲れすぎて眠れぬ夜のために

エッセイ。
「ワンランク下の自分に」「ほんとうの利己主義とは」という出だしの二つのエッセイで心をぐっと捕まれた。
いつもワンランク上の自分を目指していたら、疲れ切ってしまう。簡単に幸福感を得られる方がいいと著者は語る。「君の可能性は無限だし、同時に、有限である」という。恋愛でもまだ始まったばかりなのに、相手の愛情を試してばかりいる人がいるけれど、それは、芽吹いたばかりの若葉を足で踏みつけて、これくらいで枯れるようでは本物ではないと言っているのと同じだと。
頑張ることは大切だけれど、頑張り続けてばかりいて、いつも満足感や達成感を得られないのは、馬鹿げたことだと私も思う。
「我慢はしいない」という著者の姿勢も大賛成!

14歳の子を持つ親たちへ 内田樹 名越康文
14歳の子を持つ親たちへ (新潮新書)

現在、19歳と11歳の息子を持つ私。一体、どんな対談なんだろうと手に取った。
子どもは自分の気持ちや感情を表現する言葉を持っていない。
ぴったりする言葉を見つけられない。
大人だってそうだろうと思う。
でも、子どもの方が、大人よりも気持ちを言い表すことができない。
「100%ピュアな、言葉と思いがぴったりと合致した理想的なコミュニケーションなんてありえない、ということも教えてあげないといけない」という内田氏。
つい子どもに「なんでやのん?」と詰問しそうになるけれど、子ども自身、はっきりと説明しきれないのに、矢継ぎ早に親が納得できるような答えを引き出そうとしたら、ダメだなと思った。
「教養とは、Something について Everything を知っていて、Everythingについて Somethingを知っていること」ということや、ゼミで卒論を書いた作家には、詳しくても、他の作家の物はちっとも読まない学生のこと。
子どもは勝手に育っているのではなく、親やいろんな関わりを持つ大人の影響を受けている。反面教師も、見本もあるだろうけれど。
親の方が病気だと感じることが多いと語る名越氏。
そばでお二人の対談を聴けたらなぁ。そして、いろいろ質問できたら。
「家族関係が人を傷つけるのは、『後で何とかなる』と思っているからでしょう」(内田氏)。
家族でいるのが、一番安心でやすらぐ、そういう家族、家庭でありたい。
(2010.6)




おすすめ作家/おすすめ作品/おすすめ絵本/おすすめ短編集/小説・シナリオを書くのに役立つ本/おすすめパソコン書籍/
読書会の課題と内容/
パソコンのことは
サーチ:
Amazon.co.jpアソシエイト