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われ、ファッション・ブランドを愛す―桃田有造の痛快一代記
出石 尚三 著 NTT出版
(自宅読書会2008年11月課題)

 

概要

ヨーロッパのファッションブランドを数多く、日本に輸入し広めた桃田有造氏の伝記

感想

大学からの友人からもらった彼女の夫の父親の伝記。

桃田有造氏とは、彼女の披露宴のときと、彼女がまだ独身の頃、彼女と一緒にお宅のプールに遊びに行ったときにお会いしたことがある。

特に個人的な話はしたことがないが、陽気な方だなぁという印象を持っていた。

高田賢三さんの序文で、桃田氏の口癖が「僕は幸せ」だとあった。そこを読んだだけで、そんな言葉が口癖の人の人生ってどんなものだろうと、読み進む期待が大きくふくらんだ。

桃田さんは、戦争に召集されたり、上海から日本に引き揚げてくるときなど、いろんな苦労もされただろうに、苦労話も少しもしないという。
つい、あれこれ愚痴を言ってしまったり、「あの頃はよかったなぁ」なんて口癖になる人も多いというのに、桃田さんは常に先を見据えている人なのだろう。


五月革命のとき、ジパンシーとパリで会う約束があり、飛行機も列車もストップしているのに、桃田さんは車(ロールスロイス・ファントム)をホテルで用意してもらって駆けつける。その行動力と状況を手名付ける手際よさがカッコイイ。

著者の「それって、いくらかかったんですか?」
という問いに
「そんな昔のことは、忘れてしもたな」
と答える粋な桃田さん。

著者が意気消沈しているときに、ばったり桃田さんに会った。
桃田さんは、著者に
「なんやその顔は、地獄で死に神に会うたような顔つきやないか。
なんぼ死神が来ても帰れ帰れで笑い飛ばしてやれや」
と言った。

豪快で陽気な人柄が、本の中に詰まっている。

ファッションやブランドのことにあまり詳しくない私ですが、桃田さんの華麗なとしか言いようのない、ファッションの商売や生涯を読んで、日本のファッションを導いてきた人だったんだなぁと思った。

ここまで優雅にお洒落に陽気に生きることは中々できないかもしれないけれど、俯き加減になんていずにいっつも笑って前向いていたい。そんな元気を本からもらった。

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