5年前に体験をしたままだったが、去年映画「最強のふたり」でタンデム飛行をしているのを見て、私も行ってみたくなった。けれど、中々、行けず、今年7月末ようやくホームページから申し込んだ。
京北町は右京区なのだが、かなり遠い。私の家から徒歩で15分ほどのところにあるバス停福王子からおよそ1時間かかる。バスの本数は1時間に1本。8時23分のJRバス周山行きに乗り、カーブの多い山道を延々と進む。
予定より早く9時15分くらいに周山バスターミナルに到着。体験のときは、着いた時にはお迎えの車が来ていたけれど、バスを待っている人しかいない。
しばらく待っていたけれど、だんだん不安になり、電話してみたら、それからじきに車がやってきた。送迎を忘れていたとか^^;
だからと言って、とくに苛立つこともなく、迎えに来てくださった社長と5年前に来た時のことを話しながら和やかにクラブハウスに向かった。
周山のバスターミナルから約10分ほどでクラブハウスに到着した。
クラブハウスは広い敷地に建てられたプレハブ一階建。誰もいないのに鍵もかけられず、窓も全開。不用心だけれど、それだけ安心な場所、地域というかとっても田舎。
私より一足先に来ていた人達が飛ぼうとしているので、その着地点へ連れて行ってもらった。川べりの開けた場所。そこの草刈りをしているのは、スクールの社長自身。草刈り機はなんとフェラーリだと。
一度、クラブハウスに戻り、余分な荷物(お弁当とか着替えとか)をリュックから取り出し、再び車に乗り込んでテイクオフ地点に連れて行ってもらった。
テイクオフ地点の様子はクラブハウスのモニターに映し出されている。風がどれだけ吹いているのか、飛ぶ準備をしているところとかが見えている。ホームページでもその様子を見ることができる。ライブカメラ
テイクオフは山の上。「ジャングルクルーズになります」と後部座席にいるインストラクターが言った。「舌をかまないようにね」と。
どういうことなのかわからなかったけれど、進むにつれてわかってきた。舗装されていない山道。でこぼこでカーブも多い。登山道のよう。
「木が枯れて自然に倒れておっこちてくることがあるんや。それで車に落ちて大怪我した人もいてる。生きてるけど」と社長。確かに道の右側に倒れて滑ってきた木が放置されていた。
「これ、対向車が来ることあるんですか?」道が細くて信号なんてものもまったくない勿論のこと街灯なんかもなにもない道。対向車が来たらどうなるんだろう?
「来ることあるよ」となんでもないように社長は答える。
「大丈夫なんですか?」
「なんとかなるよ」
実際に京北パラグライダースクールの車が前からやってきた。互いに無線でやりとりし、対向車の方がバックしてすれ違える場所まで下がった。
そこで社長は車を乗り換え、私は対向車に乗っていた女性のインストラクターに乗せてもらうことになった。
約15分くらい車に乗っていた。テイクオフ地点は何mの高さがあるのかわからないけれど、見晴らしのいい場所だった。
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